出産について

当医院では、出来る限り自然分娩できる様にお手伝いさせて頂いております。安全性を考慮し、無痛分娩、不必要な誘発分娩は行っておりません。

出産について

当医院では、出来る限り自然分娩できる様にお手伝いさせて頂いております。安全性を考慮し、無痛分娩、不必要な誘発分娩は行っておりません。また、アドバイザー指導のもとにアロマセラピーを取りいれておりますので、よりリラックスした状態でお産に望んでいただけると思います。

立会い出産(ご主人のみ)をご希望の方には、原則として当院の「パパママ教室」を受講していただいた方のみ可能です。

出産時にアロマセラピーを実施した方の感想
  • 妊娠中はラベンダーオイルが好きで使っていたので、(分娩時は)いい香りでリラックスできました。
  • 陣痛が痛くて仕方のないときに、オイルの香りはリラックスできて助かりました。
  • オイルの香りをかぐと、陣痛がどんどん強くなってきたので驚きました。

当医院の考え

わかば・産婦人科

当院では、皆様に安全なお産をしていただくために、以下のような考え方をしていますのでご紹介させて頂きたいと思います。

最も強調させて頂きたいことは、分娩の全経過を出来るだけ自然陣痛にまかせて、慎重に観察することを原則としているということです。すなわち陣痛促進剤を使用して人工的に陣痛を起こしたり、強くしたりするようなことは、明らかな医学的理由がない限り実施しないということです。

自然陣痛で経過を見ていますと、超緊急な異常に見舞われることは稀で、その強弱、周期の長短、胎児心音のパターンなどに十分な注意を払うことで、安全なお産に導くことが可能と考えています。

私は30年以上にわたって分娩を取り扱ってまいりました。その経験の中で、誘発分娩と全くの自然分娩を比較検討し、やはり自然分娩の方が分娩時出血量、産道の傷の程度、胎児仮死の頻度などの重要な要素で優っていると考えるようになりました。

出産について

分娩予定日を過ぎたり、胎児の推定体重が大きかったりしますと、「先生、点滴をうって早く産ませてください」などと要求されることが時々あります。しかし、以上のような理由を説明してご理解いただくようにしています。

分娩には一定のリスクが伴うものです。もし誘発分娩の最中にトラブルが発生しますと、それが自然に生じたものなのか、薬剤使用そのものが原因したのか判断の難しい局面に立たされることが多いものです。以上のような理由で、当院では出来るだけ自然陣痛による分娩を目指す方針としている訳です。

「わかば」では皆様が入院されますと、医師、助産師、看護師が協力して母体と胎児の状態をチェックし、安全な分娩にいたりますよう介助させていただきます。当然のことですが、分娩はすべてが自然にいくものではありません。

吸引分娩や帝王切開が必要な場合は、十分な説明と同意の上で速やかに実行させて頂きます。特に緊急の帝王切開はチームワークが大事ですので、2名の医師(大部分は院長河村と副院長幸村)と4~5名の看護スタッフで速やかに実施出来るよう、いつも準備をととのえています。

出産について

2009年度から、国の方針として産科医療補償制度が開始されました。万が一、子供さんが脳性まひに陥った際に、補償の得られる状況となりました。 当院も、もちろん本制度に加入しています。

「わかば」では、皆様に「母子ともに元気」なお産をしていただけますようスタッフ一同、日々努力を重ねています。 当院で対応困難な難しい局面もありえますので、神戸大学医学部附属病院、兵庫県立こども病院、加古川市民病院などと緊密に連携をとり、場合によっては医師や看護スタッフが同乗して救急搬送させていただくこともございます。

「わかば」は皆様方を家族の一人と考え、心優しい気持ちを持って、信頼感に基づきながら、分娩や手術を安全に実施できますよう頑張り続けます。 安心しておまかせいただけたらと存じます。

わかば・産婦人科院長 河村 肇

出産から分娩後の入院生活

入院の目安

  1. 破水(水おり)
    なまあたたかい羊水が流れ出てきます。生臭いにおいも参考になります。
  2. 陣痛
    規則正しい子宮収縮が起こります。
    陣痛間隔は初産婦:10分間隔以内経産婦:15分間隔以内で規則的に痛みます。
  3. おしるし
    粘液にまじった少量の出血があります。
  4. 予定入院
    帝王切開時・分娩誘発時は指示された、日時にお越し下さい。

※破水?陣痛?出血?など解らないときには、まずお電話(Tel:0794-62-6111)でご相談下さい。

入院まで

外来診察時間帯は、外来にて内診し、子宮口の開き具合、軟らかさをみます。 夜間・休日は病棟にて、内診します。
※この時に、まだまだ時間がかかりそうな場合は 一旦帰宅し、自宅で様子を見ていただく事もあります。

出産までの手順

出産までは、陣痛室で過ごします。

  1. 分娩衣へお着替え
    分娩衣へお着替えして頂きます。
  2. 分娩監視装置の装着
    分娩監視装置を装着し、陣痛の強さと赤ちゃんの心音のチェックを行ないます。基本的に自由です。リラックスして陣痛を乗り越えられるよう本を読んだり、音楽を聴いたりしていただいても結構です。ご家族の方も一緒に付き添って頂けます。
  3. 進行具合を内診にて確認
    時間を見ながら、進行具合を内診にて確認します。(医師・助産師が主に行います)お産が近くなると、点滴での血管確保を行ないます。※当院では、多量出血など出産でのもしもの緊急に備え、分娩時には血管確保させていただきます。
  4. 分娩室へ移動
    子宮口が全開大、児頭の下降を目安に分娩室へ移動します。医師・助産師が指示します。
  5. 出産本番です!!
    分娩室入室後、赤ちゃんを受け入れる為の準備をします。分娩用のシーツを引き、外陰部の消毒を行ないます。準備ができ、立会い出産のご希望があれば、ご主人に入室して頂きます。
    • 助産師や看護師が呼吸法や、怒責のかけ方を誘導します。
    • 必要に応じて、会陰切開をすることがあります。
  6. 出産!おめでとうございます
    カンガルーケアを行なっています。

カンガルーケア

  1. 羊水を吸引、臍帯を切断
    まず、羊水を吸引し、臍帯を切断します。すぐに赤ちゃんをお母さんのお腹の上に乗せて胸に抱いていただきます。写真・ビデオ撮影も制限しておりませんので、ご希望があればお撮り下さい。
  2. 赤ちゃんの計測をします
    • 身長・体重・頭囲・胸囲を計ります。
    • 足型・産声を録音したもの(産声メッセージ)・赤ちゃんの写真をお渡しします。また、ホームページの今月生まれた赤ちゃんのコーナーに写真掲載のご許可をいただいた方は、そのようにさせていただきます。
    • 赤ちゃんがお洋服を着た後、もう一度抱っこしてもらいます。この時、元気な赤ちゃんの場合にはお母さんのおっぱいを吸わせることもあります。
    • 赤ちゃんは医師の診察後、インファントウォーマーで保温し、体温が安定してから、新生児室で管理させて頂きます。
  3. お母さんの処置を行ないます
    • 胎盤が出てきます(後産)
    • 子宮口・膣・外陰部の裂傷の有無をチェックします。
    • 会陰切開実施の際や、自然の裂傷がある場合には、縫合します。溶ける糸(吸収糸)ですが、表面の糸は3日目に抜糸します。(その方がウソのように楽になります)
  4. 産後しばらくは、分娩室あるいは陣痛室で休んでもらいます
    産後の子宮の収縮具合や、出血量などの観察を行ないます。ご家族の方の面会もしていただけます。
  5. その後、特に問題がなければ、お部屋へ帰ります
    ゆっくりお休み下さい。

出産後から退院まで

出産後に、入院中のスケジュールをお渡しします。当院は、産後5日目での退院となります(ただし帝王切開は7日目)。 産後のママと赤ちゃんの状態によって多少の変動はあります。

産後のスケジュール(一般的な予定です。個別に変わっていきます)
  ママ 赤ちゃん
出産当日 分娩後6時間で歩行します。この時には、看護師が付き添います。悪露交換の説明をします。もし、これまでに尿意があるときはトイレまで付き添いますので、遠慮なく言ってください。 出生直後は身体の清拭と測定のみ行い、インファントウォーマーで保温をしながら、体温等の全身状態のチェックを 行ないます。
生後6時間後グルテスト(血糖値測定)を行い、低血糖の発見に努めています。異常がなければ、ミルクを始めます。 母子ともに元気な場合は、直接母乳を始めることもあります。
歩行開始後は、自由ですが この日はゆっくりお休み下さい。 1回目のK2シロップを飲みます。 ビタミンKは、母乳には含まれないビタミンで、赤ちゃんの脳内出血を予防します。
産後1日目 授乳室での授乳が始まります。7時、11時、15時、19時、23時の4時間おきになっております。 母子同室ご希望の方は始めて頂きます。 はじめての沐浴をします。はじめての沐浴
シャワーOKです。(帝王切開の方は6日目まで我慢です)10時から17時まで使用できます。シャワー室前の紙に使用される時間を記入してください。
食事は8時、12時、18時です。放送にてお呼びします。配膳をご希望の方は遠慮なくおっしゃってください。また14時30分、20時に、おやつを準備しております。
採血(貧血などのチェック)
産後2日目 2~4日目の間に、沐浴の見学・実施をして頂きます。(経産婦さんは希望時)  
産後3日目 会陰切開の抜糸をします。  
産後4日目 エステ(フェイシャル・デコルテ・フットから選んでいただきます)をサービスします。(場合によって、2日目~5日目に代わることがあります)  
退院指導があります。
産後5日目 午前中に退院です。1か月検診の予約を忘れないようにしてください。 先天性代謝異常検査(結果は、1ヶ月検診でお渡しします)
黄疸(ビリルビン)検査・血液型検査。黄疸が強い時は、光線療法を始めます。
2回目のK2シロップを飲みます。
ママと一緒に退院です!※黄疸が強い時など、赤ちゃんだけお預かりすることもあります。
産後7日目 帝王切開の方の退院です。以上のスケジュールは、体調によって正常分娩の方と少しずつずれることがあります。 帝王切開の方も退院ですが、正常分娩の方のスケジュールと少しずつ、ずれることがあります。

ご不明な点は、何でもお気軽にスタッフ・医師までお聞き下さい。

里帰り出産

結婚、転勤などによってお産をしたい病院が遠くなることは、ごく普通にあることです。また、上の子供さんを見てもらう都合で、実家に近い病院でお産を希望される妊婦さんはたくさんおられます。

当院での里帰り出産を御希望の方

当院では、里帰り出産を行っています。

里帰り出産を希望される場合は
1 代理の方でも構いませんので、分娩予約申込書を記入しに来院して頂きます。
2 里帰りして頂く時期は、遅くとも分娩予定日の約1ヶ月前でお願いしております。
3 主治医の紹介状を必ずお持ち下さい。
お産までに、わからないことがありましたら、お電話(Tel:0794-62-6111)でお問い合わせ下さい。

当院で検診後、他院で里帰り出産される方

出産先への、紹介状(妊娠経過・検査結果など)をお書きしますので、里帰り出産される方は早めに医師に申し出ておいてください。

当院での分娩予約をされていた方で、ご事情で里帰りされる時も早めに医師にお申し出下さい。 また、外来受付で必ず分娩予約のキャンセルを行なって下さい。妊娠9ヶ月後半(妊娠34週~35週)には分娩先の病院・医院での検診が受けられるように計画して下さい。